俺と向き合って立ったは、笑って言った。 「みんな、だれしもが、だれかに優越感を持っているものなのよ」 ねえ、恋次くん、とやんわりと甘ったるくまとわりつくように言った。 「例えば、ね。恋次くんが朽木隊長に対して劣等感を持っていたとするわ。でも大丈夫、だって恋次くんはどこかでだれかに優越感を抱いているんだもの。自分のほうがすごいってわかっているもの」 空気がやんわりと暖かくて、気分が悪かった。 (誰かに仕掛けられた、何かの 罠 ? ) 「みんな、よ。恋次くんも、あたしも、みいんな」 俺はぱしんとの頬を叩いた。(あまりに、あまりにこいつの喋り方が身体にまとわりついたから、) するとは俺をどんと押し倒た。 そして俺の喉元に自分の斬魄刀を突き立てて言った。 「 バ カ な 坊 や 、 気 分 は ど う ? 」 俺はいつか、この女を殺してやりたい。 |