「もうちょっとお利口さんに生まれればよかったのにねぇ」








市丸隊長がそう言ってあたしをいとおしそうに撫でる。でもあたしは隊長の言ってる意味が全然解からない。お利口さん?ねぇ隊長何の話?あたしはただ、隊長とずっといっしょにいたいなあって言っただけなのに。ねぇ隊長、お利口じゃないあたしにもわかるように説明してほしいな。








には解からんくてもええよ」


「どうして?あたしは隊長のこと全部知りたいよ」


「我儘な子やねぇ」














あたしは市丸隊長にぎゅっと抱きしめられてる。でもその所為であたしは抱きしめ返せない。あたしは隊長のことが大好き。だいだいだい好き!!それを初めて隊長に言ったとき、隊長は複雑そうな(嬉しそうだけど泣きそうな気もする)顔をして「かわいそうに」って呟いた。かわいそう、あたしが?隊長意味わかんないんですけど!そう言うと、隊長は「ぼくものこと大好きやよ」と笑って言ってくれた。それだけであたしは有頂天!1週間くらい寝なくても生きていけそう。だからずっといっしょにいたいな。











「ねえ隊長、ずっといっしょにいたいな」


「それはぼく次第かもしれんし、次第かもしれへんよ」


「そこら辺の恋人達みたいにお買い物行ったり甘いもの食べたりしなくていいから、ずっとずっといっしょにいたいの。できれば24時間365日いっしょにいたいな!」


「ほんまにはかわええねぇ」











かわいいだって!これだけで3日は何も食べないでも生きていけそう!隊長が嬉しそうな顔をしたあたしにキスをくれた。あたしは更に嬉しくなって、抱きしめられてた腕をなんとか動かして隊長を抱きしめ返した。これから隊長がどこにも行かないように。











「ねえ隊長、あたし隊長がいなくなったら死んじゃうかも」


「いなくなったりせんよ」


「本当?嘘ついたら針千本だよ」


ひとり残してどこにも行かへんよ」












































隊長が尸魂界からいなくなって1ヶ月。あたしはすでに昏睡状態♥


(たいちょう、はやくかえってこないかな)