ほんとは首を絞めてやりたいくらい。


でもそんな簡単なことで我らが愛しの副隊長様が死んじゃったら次期副隊長はあたしじゃん?あたしになっちゃうじゃん?そんなめんどくさいの御免だから、だからあんたを殺さないだけなんだよ、おわかり?ま、あんたのその腐った脳みそじゃ理解できないかもしれないけどね。それにしたってあんたは本当に鬱陶しくって淫靡な男だよ。なんであんたが副隊長なの?信じらんねー山じいとか頭おかしいんじゃねーの。女は買うものじゃねーし飼うものでもねーんだよバァーカ!首を絞められて悶え苦しんでるあんたが見たいのよ。




























ほんとはぐちゃぐちゃに潰してやりたい。


でもそんなことしたら東仙隊長の云う「有能な部下」を無くすことになる。だから殺さねーんだよ。そんだけ。あーこいつがもうちょっと下っ端だったらなぁ・・・そしたら泣いて許しを請うまでぐちゃぐちゃにしてやるのに。それができたら、この苛立つ気持ちもちょっとは収まるんだろうか。あー気持ち悪ィ、れんじの野郎、昨日あんなに飲ませやがって。この気持ちはどーすりゃいーんだよ、愚図女め。なんで俺のいちばん近くにいる女がこんな女なんだよ。お前みたいな女、その内どっかでぜってー刺されるよ。




























「女なら誰でも好いんでしょ?」


「はぁ?何だよそれ」


「実は男でもよかったりして」


「黙れよ淫売女」


「うっせーヤリチンヤロー」


「気持ち悪ィ」


「いいえどういたしまして」





でもいちばん気持ち悪いのは、朝になったら仕事場で笑顔で挨拶を交わす自分達。





((あぁ、誰かコイツを殺して))