いつまでたっても堂々巡り。どうにもならないの。あたしたちはずっと、馬鹿みたいに同じところを行ったり来たりしているだけ。


「それでもいいと思ってたの。」


それであなたがずっとあたしと一緒に居てくれるならそれでもいいと思った。どうにもならないことなんて、どうにでもなっていいことだって誰かが言ってたわ。進めも戻れもできないなら、まるで時間が止まったみたい!(あたしはあなたを最期までここに縛り付けておきたかっただけなの。たぶん気づいてた。)


「それはそれで、そんなに悪い結末ではないね。」

「あなたのそういうところ、大嫌い。」


あなたの答えはいつもYES
あたしがなんと言おうといつも同じ
それがあなたの最大の優しさだとしたら、あたしはそんなもの欲しくはなかったのに。あなたはきっとこの物語の着地点が判ってた。あたしにはまだ何も見えないよ真っ暗だよ。シンパシーは作りもの。あなたは溺れるあたしに見向きもしない。


「最後に縋り付くところくらい、見せてよ。」

「一体何に縋るというんだい?」




そうだ、あたしもあなたも何にも縋りはしない。
いつも独りで生きることを望んでた。






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