「友達に言われたんですよ。の恋人はきっと、藍染隊長みたいな人が似合うって。」 この間まで付き合ってた恋人に、ひどい振られ方をしたあとだった。ただの慰めだったのかもしれないけど、それでも嬉しかった。藍染隊長は優しくてやさしくて、ミスをしてもめったに怒らない人だった。誰かをひどく悲しませているようなところも見たことがない。 「それで君は、なんて返したんだい?」 「・・・素敵な、人だよねって」 言葉にすると同時に腕を掴まれて、わたしは持っていた書類を落としてしまった。バサバサと派手な音がした事よりも、藍染隊長の顔がすぐ目の前にあったことに心臓が鳴っていた。 「・・・口にした言葉には、責任を持ちなさい。」 長く、触れるだけのキスをされた。驚いて見つめた藍染隊長の瞳は夜よりも暗くて、わたしは捕らえられてしまったのだと確信した。逃げられはしない! a b y s s |