そうだあたしはもうすでにやられてる。溶けきってる。どろどろだー。あの子たちみたいに可愛く可愛くなんて笑えないから、気持ち悪いにやにや笑いでアイスの敏感なところにキスしてる。かわいいアイス。おんなのこみたい。あたしよりもよっぽど可愛い声がもれてる。 「ばかじゃないの」 「そう?あたしはしあわせだよ」 「ばかだよ」 「うふふ」 なんだっていいのもう!この世界にあたしとアイスしかいないみたいな錯覚ができるいまが幸せ。どろどろに溶けてそしてアイスをだめにしてしまいたい。道連れだけど!あたし一人がだめなんて悔しいから大好きなアイスも道連れだよ。でも溶け方を間違っちゃったかも?あたし腐ってるの?再生不可能。もう戻れない?でもいいや!アイスがいてくれるなら! 「あたしをひとりにしないでね可愛いアイス」 「はやく、いなくなればいいのに」 「あんたをひとりになんてしないよ」 「ばか、じゃ、ないの」 「はやく一つになりたいね」 世界が滲んで溶けきってしまう前に、早くあたしとあなたで一つになってしまおう。ほかには何も要らなくなるね!もう戻れないならとことん未知の世界にいっちゃおうよ。あなたとあたしで。 |