可能性を模索する。 わたしの名前をまだ覚えているの?すてきね。 わたしは一日たりともあなたのことは忘れなかったよ。うそだと思うならわたしの思想を見破ってごらん。好きとか嫌いとかそんな簡単な感情じゃない。 憧れ、憧憬=わたしは決してあなたにはなれないという絶望 羨ましいが妬ましいになる前に忘れてしまう方がいいの?出会わなければ良かったと苦しむの?でも今更失うなんてできない。存在しなかったことになんてしたくない。あこがれのその先に気付きたくなんてなかった。 「わたしはあなたになりたかったの」 「ごめん、ね」 「惨めね」 謝罪の言葉まで美しい。すべて美化!あなたの全部、全部を飲み込んで消化して吸収してわたしにしてよ。あなたがわたしになる?わたしはわたしのまま。結局わたしとは他人のままである。わたしを妬むわたし。ドッペルゲンガー?死は望ましい答えではない。 「大好きよ」 「ごめんなさい」 「どうか、もう二度と出会いませんように」 出会わなければ出会いたくなるのは目に見えている。答えは忘却。 わたしもあなたも忘却の彼方へ。 |